オンラインチームビルディングアイデア集

オンラインで感謝を伝え合う!チームのエンゲージメントを高める短時間アクティビティ

Tags: チームビルディング, リモートワーク, コミュニケーション, エンゲージメント, 感謝

リモートワーク環境において、チームメンバー間のポジティブなコミュニケーションは、エンゲージメントや心理的安全性を維持・向上させる上で非常に重要です。対面での偶発的な会話が減る中、意図的に感謝や称賛を伝え合う機会を設けることが、チームの絆を深める一助となります。

この記事では、オンライン環境でも短時間で手軽に実施でき、チームのポジティブな関係構築に貢献する「感謝を伝える」アクティビティをご紹介します。

なぜ今、リモートチームで「感謝を伝える」ことが重要なのか

リモートワークが常態化する中で、私たちは多くのメリットを享受している一方で、チーム内のちょっとした「ありがとう」や「助かったよ」といった、日々の感謝や称賛の言葉を伝え合う機会が減少しがちです。このようなポジティブな相互作用の不足は、チームメンバーのモチベーション低下や孤立感につながる可能性があります。

意図的に感謝を伝え合う場を設けることは、以下のような効果が期待できます。

ご紹介するアクティビティは、これらの効果を短時間かつ手軽に実現できるため、忙しい業務の合間にも取り入れやすいのが特長です。

短時間でできる!オンライン感謝シャワー

「オンライン感謝シャワー」は、チームメンバーがお互いに感謝のメッセージを伝え合うシンプルなアクティビティです。特別なツールは必須ではなく、普段お使いのオンライン会議ツールとチャット機能があれば実施可能です。

アクティビティ概要

具体的な実施手順

  1. アクティビティの導入(1〜2分):

    • ファシリテーター(進行役)が、このアクティビティの目的(感謝を伝え合うことの重要性、期待される効果)を簡潔に説明します。
    • 「最近、チームの〇〇さんに感謝していること、助けられたこと、素晴らしいと感じたことなどを伝え合いましょう」と呼びかけます。
  2. 感謝メッセージの準備(3〜5分):

    • 参加者に、感謝を伝えたい相手とその内容を具体的に考える時間を与えます。
    • 感謝の内容は、「〇〇さんのあの時のサポートで△△がうまくいきました、ありがとう」「□□さんの資料が非常に分かりやすくて助かりました」「いつも明るく挨拶してくれて、元気をもらっています」のように、具体的な行動や事実に基づくと、より感謝の気持ちが伝わりやすくなります。
    • メッセージは、チャットに直接入力する、ホワイトボードツールに書き出す、または口頭で伝える形式とします。
  3. 感謝メッセージの共有(人数と方法による):

    • チャット形式:
      • 全員がメッセージを入力し終えたら、「それでは、一斉にチャットに投稿しましょう!」と合図します。
      • または、一人ずつ順番に感謝したい相手とその理由を口頭で述べ、補足としてチャットにも投稿するように促します。
    • ホワイトボード形式:
      • 共有されたホワイトボード上に、各々が感謝のメッセージを付箋などで貼り付けていきます。特定の人の近くに貼る、テーマごとにまとめるなどのルールを設けても良いでしょう。
      • 書き終えた後に、何人かにメッセージについて簡単に話してもらう時間を設けても良いです。
    • 口頭形式:
      • 順番に、感謝を伝えたい相手と具体的な内容を全員の前で伝えます。時間が限られている場合は、一人につき伝えられる人数やメッセージ数を制限します。
  4. リアクションと締め(1〜2分):

    • 感謝された側は、チャットのリアクション機能を使ったり、「ありがとう!」と一言返したりするなど、何らかの形で応えることを促します。
    • ファシリテーターが、ポジティブな雰囲気になったことへの言及や、感謝を伝え合うことの価値を再度伝えるなどして、アクティビティを締めくくります。

成功のためのポイント

バリエーション

まとめ

リモートチームにおける「感謝を伝える」アクティビティは、わずか数分で実施できる手軽さながら、チームの心理的安全性やエンゲージメントを高める強力なツールとなります。日々の業務に追われる中でも、こうした意図的なコミュニケーションの機会を設けることで、チームメンバーは互いの存在をより意識し、感謝の気持ちを持って協力し合う文化が育まれます。

今回ご紹介した「オンライン感謝シャワー」をはじめ、様々な形で感謝を伝え合う機会をチームに取り入れてみてはいかがでしょうか。継続することで、リモートワーク環境においても、より温かく、強固なチームを築いていくことができるでしょう。