リモートチームで『私のデスク周り』を共有!個性を知るオンラインアクティビティ
リモートワークが定着する中で、オフィス勤務時には自然に生まれていたメンバーとのカジュアルな交流機会が減少したと感じる方も多いのではないでしょうか。特に、業務とは直接関係のない「人となり」を知る機会が少なくなり、心理的な距離を感じることがあるかもしれません。新しくチームに加わったメンバーにとっては、既存メンバーとの関係構築に難しさを感じる場面もあるでしょう。
この記事では、そうしたリモートチーム特有の課題に対し、短時間で手軽に実施でき、メンバーの個性や日常を垣間見ることで互いの理解を深めることができるオンラインアクティビティをご紹介します。
オンライン「私のデスクツアー」アクティビティ
リモートワークにおいて、メンバーそれぞれの「働く環境」は個性が表れやすい部分です。オンライン会議ツールを活用し、自身のデスク周りの様子をカジュアルに共有することで、互いの普段の様子を知り、新たな発見や共通点を見つけるきっかけとすることができます。
概要
チームメンバーが自身のデスク周りの写真や、カメラを通した映像をオンライン上で共有し、簡単に紹介し合うアクティビティです。単に環境を見せるだけでなく、そこにあるお気に入りのアイテムや、仕事が捗るための工夫などを一言添えることで、よりパーソナルな情報交換が生まれます。
期待される効果
- メンバーの個性理解の促進: デスク周りには、趣味嗜好や仕事への取り組み方が垣間見えます。
- カジュアルな会話の創出: 共有されたアイテムや環境について、自然な雑談が生まれます。
- 共通点の発見: 思わぬ共通の趣味や興味が見つかることがあります。
- 互いの働く環境への理解: メンバーそれぞれの状況(狭いデスク、立派なモニター、植物など)を共有し、理解を深めることができます。
- 心理的安全性の向上: プライベートな空間の一部を共有することで、親近感が湧き、チーム内の心理的安全性の向上に繋がる可能性があります。
対象人数目安
5人〜15人程度の少数〜中規模チームに適しています。人数が多い場合は、グループ分けをするなどの工夫が必要になる場合があるでしょう。
所要時間目安
1人あたり2〜3分の共有時間 + 全体での質疑応答や短い雑談で、合計15分〜30分程度で実施可能です。朝礼や終礼、定例ミーティングの冒頭や締めくくりといった短い時間でも実施できます。
準備物
- オンライン会議ツール(Zoom, Microsoft Teams, Google Meetなど)
- 必要に応じて、共有したいデスク周りの写真(事前に撮影しておくとスムーズです)
- Webカメラ(リアルタイムで見せる場合)
具体的な実施手順
- 導入・趣旨説明(2〜3分):
- 司会者(チームリーダーなど)が、本日のアクティビティが「オンライン私のデスクツアー」であることを紹介します。
- 目的が「お互いの働く環境や個性を知ることで、チーム内のカジュアルなコミュニケーションを活性化すること」であることを伝えます。
- プライベートな空間の共有となるため、参加は完全に任意であることを明確に伝え、参加したくないメンバーに配慮します。何を共有するかも各自の判断に委ねます。
- アクティビティの大まかな流れと、一人あたりの目安時間を説明します。
- 共有タイム(人数 × 2〜3分):
- 希望するメンバーが順番に、自身のデスク周りを共有します。
- 共有方法としては、事前に撮影した写真を画面共有で表示する、またはWebカメラでデスク周りを映しながら紹介する、といった方法が考えられます。
- 単に映すだけでなく、「このアイテムはお気に入りの〇〇です」「この植物があると癒やされます」「デュアルモニターにしたことで効率が上がりました」のように、簡単にコメントを添えてもらうと良いでしょう。
- 時間管理のため、一人あたりの共有時間を超えないように司会者が促します。
- 質疑応答・雑談(5〜10分):
- 全員の共有が終わった後、あるいは数人の共有ごとに、短い質疑応答や感想の共有を行います。
- 「〇〇さんのデスクにあった本は何ですか?」「そのキーボード使い心地はどうですか?」など、共有された内容について興味を持った点を質問し合う時間です。
- ここでは、否定的なコメントやプライベートに踏み込みすぎる質問は避け、ポジティブで建設的な雰囲気の維持を心がけます。
- 終了:
- 時間になったら司会者がアクティビティの終了を告げ、参加への感謝を伝えます。
成功のためのポイント
- 参加は任意とする: プライベートな空間を見せることに抵抗があるメンバーもいるかもしれません。参加を強制せず、雰囲気を壊さないように配慮することが重要です。
- プライバシーに配慮する: 共有範囲は各自に任せ、無理に映したくないものを要求しないようにします。
- ポジティブな雰囲気を保つ: 共有された内容に対して、肯定的な反応や興味を示すことで、話しやすい雰囲気を作ります。
- 時間管理を意識する: 短時間で終えることが目的の一つです。司会者は時間配分に気を配り、進行をスムーズに行います。
- 司会者が率先して共有する: チームリーダーやマネージャー自身が最初に共有することで、他のメンバーも安心して参加しやすくなります。
バリエーション
- 特定のテーマに絞る: 「私の仕事効率化アイテム」「デスクにある癒やしグッズ」「リモートワークのお気に入りドリンク」など、共有する内容を特定のテーマに絞ることで、より焦点を絞った情報交換ができます。
- 「〇〇さんのこれは何でしょう?」クイズ: 事前に参加メンバーからデスク周りの写真(一部拡大など)を集め、誰のデスクかを当てるクイズ形式にするのも盛り上がるかもしれません。(ただし、事前の同意と写って困るものがないかの確認は必須です。)
まとめ
リモートチームにおける「オンライン私のデスクツアー」は、準備も少なく短時間で実施できる手軽なアクティビティでありながら、メンバーの普段の様子や個性を知る貴重な機会を提供します。互いの働く環境を理解し、共通点を見つけることで、業務以外の部分での心理的な繋がりを強化し、チームの絆を深める一助となるでしょう。
ぜひ、チーム内のコミュニケーション活性化のために、本アクティビティの実施を検討してみてはいかがでしょうか。