リモートチームの士気を高める!ポジティブな出来事を共有する短時間オンラインアクティビティ
リモートワーク環境下では、偶発的な雑談や、チームメンバーの日常的な頑張り、小さな成功に気づきにくくなることがあります。これにより、チーム全体の士気が維持しづらくなったり、メンバー間の心理的な距離を感じやすくなったりする懸念があります。
このような課題に対し、意図的にポジティブな出来事や小さな成功体験をチーム内で共有する機会を設けることは、非常に有効な手段です。互いの良い部分に気づき、承認し合う文化は、チームの心理的安全性を高め、エンゲージメントと士気向上に貢献します。
この記事では、リモートチームで手軽に実施でき、ポジティブな雰囲気と士気を醸成するための短時間オンラインアクティビティをご紹介します。
アクティビティ例:今週のポジティブシェア
このアクティビティは、各自が最近あったポジティブな出来事や、小さな成功体験、感謝していることなどを共有するシンプルなものです。定例会議の冒頭や終盤に組み込むことで、チーム全体の雰囲気を明るくし、相互理解を深めることができます。
概要
参加者一人ひとりが、直近(例えばこの一週間など)で経験した「ポジティブな出来事」「少し嬉しかったこと」「小さな目標達成」「誰かに感謝したいこと」などを短く共有します。仕事に関する内容でも、プライベートに関する内容でも構いません。
期待される効果
- チーム全体の士気向上
- ポジティブな雰囲気の醸成
- 相互理解と心理的安全性の向上
- 感謝や承認の文化の醸成
- 日常の中の小さな良いことに気づく意識の醸成
対象人数目安
3名〜10名程度。参加人数が多い場合は、グループ分けをするか、一人当たりの共有時間を短く調整します。
所要時間目安
5分〜15分(参加人数によります。一人あたり1分〜2分程度で進行します)。
準備物
- オンライン会議ツール(Zoom, Microsoft Teams, Google Meetなど)
- 必要に応じて、共有内容をテキストで補足できるチャットツールや共有ドキュメント
具体的な実施手順
- 導入(1分): 司会(チームリーダーなど)がアクティビティの趣旨(チームのポジティブな雰囲気を高め、互いを応援し合うこと)を簡単に説明します。話す内容の例(最近あった良いこと、小さな成功、感謝など)を提示すると、参加者は話しやすくなります。話したくない場合はパスしても良い、という選択肢を明確に伝えることも重要です。
- 共有(参加人数 × 1〜2分): 参加者が順番に、最近あったポジティブな出来事などを1〜2分程度で共有します。事前に順番を決めておくとスムーズです。
- 共有する際は、具体的なエピソードを交えると、聞いている側も共感しやすくなります。
- 話している人に対しては、他の参加者はしっかりと傾聴します。
- リアクション: 一人の共有が終わるごとに、拍手の絵文字を送ったり、簡単に「素晴らしいですね」「おめでとうございます」といったポジティブなコメントを伝えたりします。大げさにする必要はありませんが、簡単な承認を示すことが大切です。
- 締め(1分): 全員の共有が終わったら、司会がアクティビティを締めくくります。共有されたポジティブなエネルギーに触れられたことへの感謝を伝え、チーム全体の士気が高まったことを言葉にすると効果的です。
成功のためのポイント
- 安全な場を作る: 何を話しても良い、否定されない、という心理的な安全性は必須です。リーダー自身が率先して、仕事以外の個人的な良い出来事なども含めてオープンに話す姿勢を見せると、他のメンバーも安心して参加しやすくなります。
- 時間を厳守する: 短時間で実施することが継続の鍵となります。一人当たりの時間を守り、会議の時間を圧迫しないように注意します。
- 定期的に実施する: 毎週月曜日の朝礼時や金曜日の終礼時など、実施するタイミングを固定すると習慣化しやすくなります。
- バリエーションを持たせる: 毎回同じ形式ではなく、「今週のありがとう」「最近学んだ小さなこと」「週末の楽しみ」など、テーマを少し変えてみることもマンネリ化を防ぐ上で有効です。テキストでの共有専用チャンネルを設ける方法もあります。
まとめ
リモートワークにおけるチームの士気向上は、多くのリーダーが向き合う重要な課題です。「今週のポジティブシェア」のような、短時間で手軽に実施できるアクティビティは、日常の中に意識的なポジティブなコミュニケーションの機会を創出し、チームメンバー間の繋がりを強化し、士気を高める助けとなります。
小さな一歩からでも、チームにポジティブなエネルギーを循環させる取り組みを始めてみてはいかがでしょうか。継続することで、チーム全体の雰囲気は確実に良い方向へと変化していくでしょう。