リモートチームで笑いを共有!「最近面白かったこと」を語り合うオンラインアクティビティ
はじめに:リモートワークで失われがちな「ちょっとした笑い」を取り戻す
リモートワーク環境では、業務に必要なコミュニケーションはデジタルツールを通じて効率的に行われる一方で、オフィスで自然発生していたような、業務と直接関係のないカジュアルな会話や、思わずクスッと笑ってしまうような出来事の共有機会が減少しがちです。このような「ちょっとした笑い」は、チームの雰囲気を和ませ、メンバー間の人間的な繋がりを感じさせ、心理的安全性を高める上で重要な役割を果たします。
本記事では、リモートチームの皆さんが短時間で手軽に実施でき、チームに明るい雰囲気をもたらすオンラインアクティビティ、「最近面白かったこと」共有タイムをご紹介します。このアクティビティを通じて、チームの心理的な距離を縮め、より活発なコミュニケーションを促すヒントを得られることでしょう。
アクティビティ紹介:「最近面白かったこと」共有タイム
概要
「最近面白かったこと」共有タイムは、チームメンバーそれぞれが、仕事以外のプライベートな時間や日常の中で体験した「面白かったこと」を短時間で共有し合うシンプルなアクティビティです。大笑いするような出来事でなくても、思わず笑顔になったこと、クスッとさせられたことなど、些細なことでも構いません。
期待される効果
- チームの雰囲気緩和: ポジティブな話題を共有することで、会議前の緊張をほぐしたり、日々の業務におけるピリつきを和らげたりする効果が期待できます。
- 心理的安全性の向上: 個人的な出来事を共有するオープンな雰囲気は、「ここでは安心して自分のことを話しても大丈夫だ」という感覚を醸成し、心理的安全性の向上に繋がります。
- 相互理解の促進: メンバーの意外な一面や趣味、日常の様子を知ることで、互いへの親近感が増し、人間的な繋がりが強化されます。
- カジュアルなコミュニケーションの促進: 業務以外の話題で会話が生まれるきっかけとなり、その後の非公式なコミュニケーションを活性化させます。
対象人数目安
少人数チームから大人数チームまで対応可能です。人数が多い場合は、ブレイクアウトルーム機能を活用すると、より多くのメンバーが話しやすい環境を作れます。
所要時間目安
5分から15分程度。参加人数や一人あたりの共有時間の目安設定によって調整します。短い時間を設定することで、気軽に参加しやすくなります。
準備物
- ビデオ会議ツール(Zoom、Google Meet、Microsoft Teamsなど)
- 任意で、共有内容を書き出すためのテキストチャットツールやオンラインホワイトボードツール(Miro、Mural、Google Jamboardなど)
具体的な実施手順
- 導入と目的説明(1〜2分):
- アクティビティを開始する際に、簡単な導入を行います。例えば、「皆さん、短い時間ですが、最近あったプライベートでの『面白かったこと』を一つずつ共有しませんか。仕事とは関係ない、ちょっとした出来事で構いません。皆さんの人間的な一面を知ることで、チームの雰囲気を和ませ、お互いの距離を少しでも縮められればと考えています。」のように、目的を丁寧に伝えます。
- 共有する際の簡単なルール(例:一人あたりの時間目安、批判的な発言はしない、話したくない場合はパスも可能など)を伝えます。
- 共有タイム(人数×目安時間):
- 順番を決めて、一人ずつ「最近面白かったこと」を共有してもらいます。順番は、自己紹介のように固定順でも良いですし、挙手制にしたり、事前にツールでランダムに決めたりすることも可能です。
- 話す内容は、通勤中の面白い発見、家族やペットとのやり取り、見たテレビや動画、SNSでの出来事、買い物でのハプニングなど、本当に些細なことで構わないことを改めて伝えると、参加のハードルが下がります。
- 共有中は、他のメンバーは温かい雰囲気で耳を傾け、笑顔や相槌、テキストチャットでのリアクションなどで話し手をサポートします。
- 簡単な感想共有(任意、1〜2分):
- 全員の共有が終わった後、もし時間があれば「〇〇さんの話面白かったですね」「私も似たような経験あります」など、簡単な感想や共感を伝え合う時間を持つことで、より一層の交流が生まれます。
- 終了:
- 時間になったら、アクティビティを終了します。
成功のためのポイント
- リーダーが率先して楽しむ: チームを率いる立場の方が、自身のエピソードをオープンかつ楽しそうに共有することで、他のメンバーも安心して参加しやすくなります。
- 「面白さ」のハードルを下げる: 大爆笑エピソードでなくても良いことを明確に伝え、「クスッと笑える」「へぇ、そうなんだ」といった程度の些細な出来事でも歓迎する雰囲気を作ることが重要です。
- 強制しない: 共有はあくまで任意参加であることを明確にし、話したくない人が無理に参加する必要はないという空気を作ります。パスできる選択肢があることで、参加ハードルが下がります。
- 時間を厳守しすぎない柔軟性: 設定した時間目安はあくまで目安として伝え、多少前後しても会話が盛り上がっている場合は無理に遮らないといった柔軟性も大切です。ただし、全体の時間を大幅に超過しないよう注意は必要です。
- ブレイクアウトルームの活用: 人数が多い場合は、ブレイクアウトルームに分かれることで、少人数でよりリラックスして話せる環境を提供できます。
バリエーション
- テーマを限定する: 「最近あった、思わず『えっ?』と思ったこと」「週末に体験した面白い出来事」など、共有する「面白かったこと」のテーマを少し絞ることで、話す内容を考えやすくなる場合があります。
- テキストチャットやホワイトボードの活用: 話す代わりに、面白かった出来事に関連するキーワードや短い一文をテキストチャットやオンラインホワイトボードに投稿してもらう形式にする。話すのが苦手なメンバーも参加しやすくなります。
- 写真とセットで共有: 可能であれば、面白かったことに関連する写真(例:変な看板、飼い猫の面白いポーズなど)を画面共有しながら話してもらうと、視覚的な情報も加わり、より伝わりやすくなります。(ただし、準備の手間は増えます)
まとめ
「最近面白かったこと」共有タイムは、短時間で手軽に実施できるにも関わらず、リモートチームの雰囲気を明るくし、メンバー間の心理的な距離を縮める効果が期待できるオンラインアクティビティです。日々の業務に追われる中で忘れられがちな「笑い」や「ちょっとした会話」をチームに取り戻し、より人間的で温かいチーム環境を構築する一助となれば幸いです。ぜひチームの日常的な習慣として取り入れてみてください。