リモートチームで『個人的な挑戦』を共有!応援し合える関係を築く短時間オンラインアクティビティ
リモートワーク環境では、業務に関するコミュニケーションは円滑に行えていても、メンバーの個人的な側面や価値観を知る機会が減少しがちです。これにより、互いへの理解が深まりにくく、チームとしての心理的な距離を感じてしまうことがあります。
本記事では、チームメンバーが仕事とは直接関係のない「個人的な挑戦」を共有し、互いに応援し合うことで、チームの絆を強化し、心理的安全性を高める短時間オンラインアクティビティをご紹介します。
なぜ『個人的な挑戦』の共有がチームに良いのか
仕事から離れた個人的な目標や挑戦を共有することで、メンバーの人間的な魅力や情熱を知ることができます。これにより、相手への親近感が増し、共感や尊敬の念が生まれる可能性があります。また、「応援する・される」というポジティブな相互作用は、チーム内のポジティブな雰囲気を醸成し、心理的な距離を縮めるのに役立ちます。これは、気軽に助け合える、率直な意見を言い合えるといった心理的安全性の高いチームを育む上で非常に重要です。
アクティビティ名:リモートチーム『マイチャレンジ応援会』
概要
チームメンバー一人ひとりが、現在取り組んでいる、あるいはこれから取り組みたいと考えている、仕事とは直接関係のない個人的な目標や挑戦(例: 語学学習、趣味のスキルアップ、フィットネス、読書習慣、ボランティア活動など)について、簡潔に共有する時間を持つアクティビティです。共有を聞いたメンバーは、簡単なリアクションや応援のメッセージを送ります。
期待される効果
- 相互理解の深化: メンバーの意外な一面や情熱を知り、人間的な繋がりを強化できます。
- 心理的安全性の向上: 個人的な内容を安心して共有できる雰囲気は、チーム全体の心理的安全性を高めます。
- ポジティブな雰囲気の醸成: 応援し合う文化が育まれ、チーム全体の士気やエンゲージメント向上に繋がります。
- 共感と連帯感: 共通の趣味や関心事が発見され、新たなコミュニケーションのきっかけが生まれる可能性があります。
対象人数目安
4名~15名程度の少人数~中規模チームに適しています。それ以上の人数の場合は、ブレイクアウトルームを活用して少人数のグループに分かれて実施することも可能です。
所要時間目安
人数によりますが、1人あたり1~2分の共有時間と、簡単なリアクションを含め、全体で15分~30分程度で実施できます。朝礼や終礼、定例会議の冒頭や終了後に組み込むことも可能です。
準備物
- オンライン会議ツール(Zoom, Google Meet, Microsoft Teamsなど)
- 必要に応じて、共有内容を簡単にまとめるための共有ドキュメントツール(Google Docs, Notionなど)や、チャットツール(Slackなど)
具体的な実施手順
- アクティビティの目的説明(2分):
- チームリーダーまたは進行役が、このアクティビティの目的を説明します。
- 「今日は、皆さんが個人的に挑戦していることや目標を短時間で共有し、互いに応援し合う時間にしたいと思います。これは、仕事とは直接関係ない、プライベートな内容で構いません。お互いの意外な一面を知り、より良いチームの雰囲気を育むことを目的としています。」などと伝えます。
- 共有内容は強制ではなく、話せる範囲で構わないことを明確に伝えます。
- 共有テーマの例示(3分):
- どのような「個人的な挑戦」の例があるかを示します。
- 例: 「最近始めた〇〇の練習」「この本を年内に読む」「週末に〇〇に挑戦する」「〇〇語の学習」「健康のために〇〇を続ける」など。具体的なイメージを持つことで、メンバーは共有しやすくなります。
- メンバーによる共有(1人あたり1~2分 × 人数):
- 順番に、一人ずつ自分の個人的な挑戦について話します。
- 「何を」「なぜ」挑戦しているのか、簡単な背景や意気込みなどを話すと、聞き手は共感しやすくなります。
- 進行役は、時間管理を意識し、タイマーなどを使用しても良いでしょう。
- リアクション・応援タイム(全体で5~10分):
- 一人ひとりの共有が終わるごとに、他のメンバーは拍手や簡単な感想、応援メッセージを送ります。
- オンライン会議ツールのリアクション機能を使ったり、チャット欄にメッセージを書き込んだりする方法も効果的です。
- 全員の共有が終わった後、全体で簡単な感想を共有する時間を設けても良いでしょう。
- まとめと今後の運用(2分):
- 進行役が、共有された内容に軽く触れつつ、今日の学びや楽しかった点などを共有します。
- もし可能であれば、Slackなどに「#マイチャレンジ」のようなチャンネルを作成し、共有された挑戦の進捗や関連情報を非公式に共有し合える場を作ることを提案しても良いでしょう。これは必須ではありませんが、継続的な応援に繋がる可能性があります。
成功のためのポイント
- 強制しない雰囲気作り: 個人的な内容の共有であるため、話したくない場合はパスできる、あるいは話せる範囲で構わないという心理的に安全な場であることが重要です。
- リーダーの率先垂範: チームリーダー自身が最初に楽しそうに自分の挑戦を共有することで、他のメンバーも話しやすくなります。
- 時間管理: 短時間で終了することがこのアクティビティの魅力です。一人あたりの時間を厳守し、ダラダラと続かないように注意します。
- ポジティブな反応: 共有された内容に対して、否定的な意見や過度なアドバイスは避け、あくまで「応援」に徹します。共感や励ましのメッセージが中心となるように促します。
- 定期的な実施検討: 一度きりではなく、例えば月に一度など定期的に実施することで、メンバーの挑戦の進捗を共有し合ったり、新たな挑戦を始めたりするきっかけになり得ます。
バリエーション
- 特定のテーマに絞る: 例: 「最近ハマっていること」「これから学びたいスキル」「行ってみたい場所」など、より具体的なテーマを設定して共有します。
- ビジュアルで共有: 可能であれば、挑戦に関連する写真や短い動画を画面共有しながら話してもらうことで、より内容が伝わりやすくなります。
- ペアまたは小グループで: 人数が多い場合は、ブレイクアウトルームで2~3人の小グループに分かれ、よりじっくり共有し合う時間を設けても良いでしょう。
まとめ
リモートワークにおけるチームビルディングは、意識的にメンバー間の人間的な繋がりを作る機会を設けることが鍵となります。今回ご紹介した『個人的な挑戦』の共有アクティビティは、短時間で手軽に実施できるにも関わらず、メンバーの相互理解を深め、応援し合う温かい関係性を育むのに非常に有効です。
このアクティビティを通じて、チームの心理的安全性を高め、リモート環境でも強い絆で結ばれたチームを築く一助となれば幸いです。ぜひ、皆様のチームでもお試しください。