リモートチームの絆を深める!メンバーの『おすすめ』を共有するオンラインアクティビティ
リモートワーク環境下では、オフィスでの偶発的な会話や雑談が減少し、チームメンバー間の関係構築に課題を感じているチームリーダーの方もいらっしゃるかと存じます。特に、チーム内のコミュニケーションが業務連絡中心になると、お互いの興味関心や人となりを知る機会が失われがちです。
本記事では、このような課題に対し、短時間で手軽に実施でき、メンバーの相互理解とコミュニケーション活性化に繋がるオンラインアクティビティ「おすすめ共有会」をご紹介します。このアクティビティは、特定のテーマに沿って各自の「おすすめ」を紹介し合うシンプルなものですが、メンバーの意外な一面を知るきっかけとなり、新たな共通点や会話の糸口を発見できる可能性を秘めています。
アクティビティ概要:「おすすめ共有会」
このアクティビティは、チームメンバーが持ち寄った特定のテーマに関する「おすすめ」を順番に紹介し合うものです。おすすめの対象は、本、映画、音楽、アプリケーション、便利なツール、お気に入りのカフェ、最近行ってよかった場所など、幅広いテーマ設定が可能です。
期待される効果
- コミュニケーション活性化: 普段の業務とは異なる話題で会話が生まれ、チーム内のカジュアルなコミュニケーションが促進されます。
- 相互理解の促進: メンバーの興味や価値観、思考を知ることで、お互いへの理解が深まります。
- 心理的安全性の向上: 自分の好きなものや体験を共有する場を通じて、リラックスした雰囲気で自己開示が進み、チームの心理的安全性の向上に寄与します。
- 新たな発見や学び: 他のメンバーのおすすめを通じて、自身の知らなかった情報や視点を得ることができます。
対象人数目安
3名〜10名程度が適切です。人数が多い場合は、時間を調整するか、グループ分けを検討してください。
所要時間目安
1人あたり1〜2分の発表時間とし、質疑応答を含めて全体で15分〜30分程度を見込んでください。
準備物
- Web会議ツール(Zoom, Microsoft Teams, Google Meetなど)
- 各自が共有したい「おすすめ」に関する情報(可能であれば、画像やリンクなど)
具体的な実施手順
- テーマの設定(5分前〜開始時): 事前に共有したい「おすすめ」のテーマを決定します。例えば、「最近読んで面白かった本」「 productivity が上がるおすすめツール」「週末に見るのにぴったりな映画」など、チームの状況や興味に合わせて設定します。漠然としすぎず、かといって狭すぎないテーマが良いでしょう。事前にテーマをアナウンスし、各自が紹介したいものを1つ準備してもらいます。
- アクティビティの開始(開始時): Web会議ツールに集合し、ファシリテーター(チームリーダーなど)がアクティビティの目的と簡単なルールを説明します。
- 目的: メンバー同士の相互理解を深め、カジュアルなコミュニケーションの機会を設けること
- ルール: 1人あたりの発表時間(例: 1〜2分)、紹介する内容(例: なぜおすすめなのか、どんな点が良いのかなど)、発表順
- 順番に発表(15分〜20分): 決められた順番で、各自が準備した「おすすめ」を紹介します。
- Web会議ツールの画面共有機能を使って、関連する画像やWebサイト、資料などを映しながら説明すると、より伝わりやすくなります。
- なぜそれをおすすめするのか、どのような人に合うかなど、具体的な視点を加えると、聞いている側はイメージしやすくなります。
- 質疑応答・簡単な感想共有(5分〜10分): 全員の発表後、または各発表の後に、簡単な質問や感想を共有する時間を設けます。これにより、自然な会話が生まれます。チャットツールを併用し、紹介されたもののURLを共有したり、簡単なコメントを書き込んだりするのも効果的です。
- クロージング(終了時): ファシリテーターがアクティビティを締めくくり、参加への感謝を伝え、この機会を通じて得られた発見や今後の会話への期待などを軽く触れて終了します。
成功のためのポイント
- 明確なテーマ設定: 参加者が紹介するものを選びやすいよう、テーマを具体的に設定することが重要です。
- 時間厳守の促し: 短時間で多くのメンバーが話せるよう、1人あたりの持ち時間を意識してもらうように促します。ストップウォッチなどで可視化するのも良いでしょう。
- ファシリテーターの役割: ファシリテーターは、参加しやすい雰囲気を作り、スムーズな進行を心がけます。自身も楽しんで参加し、率先して発表する姿勢を見せることが大切です。
- 心理的安全性の確保: どんなおすすめでも受け入れられる安心できる場であることを強調します。「マニアックすぎる」「普通すぎる」といった評価的なコメントは避け、肯定的な雰囲気で進行します。
バリエーション
- 特定のカテゴリーに絞る: 例:「最近観て感動した映画」「仕事効率が爆上がりしたアプリ」「私のリラックス方法」など、よりニッチなテーマを設定する。
- 「失敗談」共有会: おすすめとは反対に、「これはイマイチだった」「買って失敗した」といったテーマで共有する。ただし、ネガティブになりすぎないよう注意が必要です。
- チームメンバーへの「おすすめ」: 特定のメンバーに向けて、その人の興味や状況に合いそうなおすすめを考える、といった発展的な形も考えられます。
まとめ
「おすすめ共有会」は、特別な準備やツールを必要とせず、短時間で気軽に実施できるオンラインチームビルディングアクティビティです。メンバーがお互いの「おすすめ」を知ることは、普段の業務だけでは見えない人となりを理解し、会話のきっかけを増やすことに繋がります。これにより、リモートチームにおけるコミュニケーションの質を高め、より強固なチームワークを築くための一助となることを期待できます。ぜひ、次回のオンラインミーティングの冒頭や終わりに、試してみてはいかがでしょうか。